はなぶさ幼稚園
今月の和尚

2023年度の今月のお尚

毎月発行の「はなぶさだより」に園主(雲山寺住職)からの一言を載せています。

2月
暦の上では寒中ですが、今年はさほど寒くないようですが仙台はこれから雪の時期ですね。
被災地では未だに断水状態が続きトイレの問題が解消されません。水道と電気は本当にライフラインだと痛感しました。私達も今後に備えましょう。
さて、先日の大阪国際女子マラソンでは前田穂南さんが日本最高記録を樹立しました。残念ながらトップではありませんが素晴らしい記録でした。本人は最初から記録狙いでペースメーカーを中間地点で置き去りにしての積極的なレースには並々ならぬ気迫を感じました。今夏のパリ五輪出場の最後の一枠には記録を出さないとチャンスが皆無ですが、それを実行するのには相当の勇気が必要だったでしょう。最初から飛ばせば後半バテますし、後半まで体力を温存しても確実に勝てるとは限りません。東京五輪で思うような結果が出せなかった事と、ケガ等で苦しい時期があって負けそうな気持を自ら奮い立たせ、今回新記録につなげたことは本当に私達に勇気を与えてくれた瞬間でした。
被災地の皆さん共々、私達も勇気を奮い立たせ進みましょう!

お尚 

1月
明けましておめでとうございます。
穏やかに明けたはずの元旦でしたが、大変気の重くなる出来事が続き波乱の年明けとなってしまいました。
被災された皆様には心からお見舞い申し上げます。
そのような暗いニュースの中でも開催された箱根駅伝は我が家の年頭の楽しみの一つです。予想では駒沢大学一強といわれた中で、「負けてたまるか大作戦」で挑んだ青山学院大学が優勝しました。一人平均20Kmの距離を走れる人を10人揃えなければならない上に、当日変更もあるので15人位は必要でしょう。その上でトップクラスの選手を育成する監督やコーチの手腕が試されます。青学大の原監督は「原メソッド」というデータを駆使し個々の目標と計画を立てた上で練習に活かしていくという手法を用い戦力強化をしてきました。十分な練習量と自信に裏打ちされての大作戦だったのです。
被災地の皆様もこれからいろいろと大変ですが、「絶対に負けてたまるか大作戦」で復興を目指してほしいと思います。かつて私達がそうであったように。

お尚 

12月
古楽界の巨匠による「ヨハネ受難曲」を聴いてきました。イエス・キリストの受難を題材にバッハが音楽で表現しました。芸術とし大変価値の高いものですが、とても複雑な気持ちで聴かざるを得ませんでした。
そもそもユダヤ人がイエスを磔刑に処した事でキリスト教徒から様々な迫害をされるのですが、ユダヤ人の悲願は国家(イスラエル)の樹立でした。彼らの願いは叶う一方で、その地にいたパレスチナの人々が居住地を追われる事態となりました。その後、イスラエルとパレスチナ周辺諸国で紛争が繰り返され、現在も世界を分断する出来事の一つとなっています。
そもそも宗教は、「人としてより良く生きるためにはどうすればよいのか?」ということを突き詰めていくことが重要なのですが、それを受け取る側が都合の良いように曲解してしまうと争いが起きてしまいます。
お釈迦様は、「人はみな平等で差別をされない」とお説きになられました。お悟りの月である今月、もう一度心に刻まなければなりません。

お尚 

11月
全日本大学女子駅伝を見ました。ここ仙台を舞台にレースが繰り広げられ、今年も名城大学が優勝し7連覇を達成しました。私も陸上競技をしていたのですが、基本的に個人競技なので各種目の合計得点で学校別の順位を競うことはあっても、野球やサッカーのようなチームの一体感まではありませんでした。
ただしリレーと駅伝だけは別でした。バトンや襷を次の走者に渡さないとチームが失格となってしまいます。今年も転倒や体調変化でフラフラになりながら中継所を目指す姿がありました。選手生命を考えるとその地点で中止させるのが一番だとは思います。しかし這ってでも次の走者に渡したい!というのが選手の心情なのです。襷を握りしめて一歩一歩進むその姿に思わず手を合わせ「何とか繋がりますように」と祈らずにはいられませんでした。繋がった時は拍手と涙が出てしまいましたが、駅伝という競技の神髄がここにあるのだと感じました。EKIDENがオリンピック種目にならないかな・・・。

お尚 

10月
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われますが、今年のあの猛暑も彼岸を境に収まって急に秋めいて参りました。デジタル全盛の昨今、季節までデジタルになってしまったのでしょうか?彼岸花は計ったかのように咲いています。でも朝顔は暑すぎたのか今きれいに咲いています。秋と夏の花が同時に咲くのも今年ならではの風景ですね。
さて、実りの秋、さっそく運動会ですね。今年は早くグラウンド整備ができましたので、本番に向けていっぱい練習ができると思っていたら今度は雨続き。秋雨前線が居座る時期ですので天気が心配ですが、きっと当日は子どもたちや皆さんの行いの功徳で晴れると信じています。以前に比べれば大分少人数にはなりましたが、精いっぱい体を動かしてがんばる子どもたちにエールを送って頂きたいと思います。
さあ、今年はどんな運動会になりますかな。

お尚 

9月
例年ならお盆明けで朝晩涼しくなるのに、今年はいまだに真夏の暑さと熱帯夜が続いています。どうなっているのでしょう?
先日のみたままつりは4年ぶりの復活開催でしたが多くの皆様に参加してもらえました。在園児親子はもちろんですが、過去3年間できなかったので卒園生親子等々懐かしい顔がいっぱいありました。中には高校生の姿があり又、はなぶさ会有志の皆様のお手伝いもあり本当に盛大に行うことができました。櫓の上から皆さんの様子を見ていましたが、誰もが明るい笑顔で元気に踊る姿には思わず手を合わせたくなりました。コロナ前の当たり前だった事が、こんなにも有り難い事だったのだと改めて感じました。“笑う門には福来る”と言われますが、これからも笑って過ごす為にも、コロナや感染症には十分気を付けながら生活していきましょう!

お尚 

8月
夏本番の猛暑が続きました。豪雨被害に遭われた地域の皆様にお見舞い申し上げます。
東京のお盆は7月。お世話になっているお寺さんのお経廻りの手伝いに行ってきました。電車やバス、タクシーを駆使しながら徒歩で廻るので、肌で気温や湿度、その町の匂いや雰囲気等を感じることができます。東京は人口が多いので商店街が何とか存続しています。中でも仙台では見かけませんが、煎餅屋があるのが羨ましいです。昔懐かしいガラスケースに各煎餅が入っていて一枚単位で買えるというのが良いですね。
今は大型スーパーにて安くて何でも揃うのが当たり前になりましたが、小売店で専門的な話が聞ける環境は昭和らしくて心がホッとします。地域の消費者のニーズと店の経営とがバランスよく保たれている事が何とも羨ましい限りです。大規模企業主導の販売戦略にまんまと絡めとられないように私たちも賢く生きましょう!

お尚 

7月
ここのところ暑い日が続いています。例年に比べて半月位早いように感じます。
先日、総本山の身延山久遠寺で日蓮聖人が入山されてから750年の記念大法要があり全国の大勢の聲明師(しょうみょうし)と共に出座してきました。当日は梅雨の中休みの晴天に恵まれ、750年前を偲びながらの法要となりました。今は便利な中部横断自動車道が完成し静岡や甲府からもより早く行けるようになりましたが、当時は徒歩か馬しかなかった時代、山道をひたすら歩かれました。身延山に着いても今のような立派な本堂群が建ち並んでいた訳ではなく、草庵と呼ぶ小さなお堂があるだけでした。コンビニもスーパーもなく食事や飲み水も全て自然頼みの生活ですし、通信手段もありません。私たちの想像を絶する苦労があった事と思われます。今は何でもスマホ一つで行える便利な時代。しかし一度大災害が起きれば・・・。当たり前の今を大事にしつつ、災害への備えを確かめましょう!

お尚 

6月
先月のお誕生会の将来の夢を話す場面で「お釈迦様になりたい!」という園児がいたと聞きました。
思わず吹き出してしまいそうでしたが、いやいやとんでもない。大変すばらしい夢です。仏教保育者冥利につきます。何とも有り難いことです。
そもそも仏教では仏さまと同じ境地=成仏を目指します。私たちは日々様々な事柄に遭遇しては悩んだり、苦しんだり、時に喜んだりしています。しかしそれは、お釈迦様が私たちを導くために与えられた事であって、それによっていろいろな気付きが生まれます。 これが成仏への手がかりとなるのですが、私たちはボーッと暮らしているので、それに気付かないことが多いのです。日々の忙しさに流されて大事な「気付き」を逃さないよう、お互いに注意して頑張りましょう!

お尚 

5月
今年の桜の開花は観測史上最速でしたが、それに続く藤やツツジも早く咲き、季節が最速で進んでいます。
仙台青葉祭りはコロナ前の規模で開催するそうです。多分初夏の陽気になるでしょう。
小鶴の羽山神社の春祭りも復活開催され、神輿が町内を廻り明るい兆しが見えてきました。懇親会等も解禁されつつあり、コロナも5類へと移行されれば益々開放感が増すように感じられます。
しかしながら、ここにきてコロナの新規感染者数はじりじりと増加傾向にあり、小学校ではインフルエンザによる学級閉鎖が行われています。このままだと複合的な感染拡大へと繋がりかねません。場合に応じて感染対策を施して自分自身を守らないといけません。今一度気を引き締めていきましょう!

お尚 

4月
新入園、進級おめでとうございます。今年は例年になく早く桜が満開になりました。
盛り上がったといえばWBCで日本が優勝したのも嬉しかったですね。最高峰のチームでの戦いを見られて多くの人が魅了された事と思います。大谷選手の投打の活躍やダルビッシュ選手のリーダーシップは本当に頼もしかったです。この激しい感動を味わった後で開幕したNPBの試合を見ると、何となく物足りない感覚がするのは私だけでしょうか?なんでも鑑定団ではありませんが、超一流を見慣れると本物を見抜く力が備わるという事が分かるような気がします。
スポーツ、絵画、音楽等々さまざま場面で、子どものうちから本物の体験をする事で、成長する過程において大きな糧となると思います。私達大人も本物を見分ける目は失わないようにしましょう!

お尚 

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